狭い部屋を広く見せるクッションの使い方

都市部の住宅やワンルームでは、限られたスペースをいかに快適に見せるかが重要です。家具の配置や色使いはもちろんですが、クッションの使い方ひとつで空間に奥行きと余裕を演出することができます。今回は、狭い部屋を広く見せるためのクッション活用術をご紹介します。

まず注目したいのは「色の選び方」です。膨張色と呼ばれる明るいトーン、たとえばアイボリー、ライトグレー、パステルカラーなどのクッションは、空間を広く見せる効果があります。壁やソファと近い色を選ぶと、視線のつながりが生まれ、部屋全体に一体感が生まれます。
次に意識したいのは「数と配置」です。狭い部屋ではクッションをたくさん置くよりも、選び抜いた2～3個をバランスよく配置することが大切です。ソファの片側に偏らず、左右対称または中心を意識して配置すると、すっきりした印象になります。
また、「形」にも工夫を。長方形のクッションや薄めのフロアクッションは、空間を圧迫せずに使用できるため、特にコンパクトな部屋に適しています。床に直接座るスタイルの部屋では、座布団型のカスタムクッションを用意することで、実用性と省スペースを両立できます。

さらに「素材の軽やかさ」も見逃せません。リネンや薄手のコットン素材のクッションは、視覚的にも実際にも重たさを感じさせず、空間を軽快に演出します。重厚なベルベットやウールなどは避け、通気性のある素材を選ぶと、圧迫感のない明るい空間を作りやすくなります。
カスタムクッションであれば、部屋の広さやインテリアに合わせた最適なサイズ・素材を自由に選ぶことができるため、小さな空間でも無理なく取り入れられます。限られたスペースの中にも、心地よさと機能性を両立した空間づくりが可能です。
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